妹ゲルティーの紹介


 1894年,ゲルトルーデ・シーレ(Gertrude Schiele)はエゴンの4才下の妹として生まれる。愛称,ゲルティー(Gerti)。 幼い頃から,特にエゴンと仲が良く,少なからず両親の心配の種となる。 1907年,エゴンとゲルティーは二人だけで両親の新婚旅行先で あったトリエステへ旅行をする。ゲルティーは,家族の中で一番多くエゴンのモデルになっている。美しい少女でウィーン工房でモデルの仕事もしていた。
 1914年11月24日,画家アントン・ハインリッヒ・ペシュカ(Anton Heinrich Edmund Peschka, 1885~1940)と結婚。ペシュカはウイーン美術アカデミーで シーレと同じ教室で仲のよい友人だった。しかし,エゴンは二人の結婚にこだわり,ゲルティーは成人するまで結婚を待たなければならなかった。 ゲルティーは4児の母となり,夫の死後,長男アントン・ペシュカ・ジュニアと二人で暮らした。1979年,83才で死去した。
 ゲルティーは大変気が強く,猜疑心の強い女性だったらしい。シーレ夫妻は訳もわからず無視されたり,実の姉とも長年絶交状態にあったりした。
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