6つの水差し (2011宮崎郁子制作) | ||
エゴン・シーレ 陶磁器 Ceramics(Peasant Jugs) 独 Keramik(Bauernkruge),1918 グァッシュ 水彩 木炭 43.2×29.2㎝ プライベートコレクション | ||
上記の立体作品です。 ◎ 素材;発泡スチロール,布,アクリル絵の具 ◎ サイズ;可動 | ||
シーレの描いた男性肖像画のなかに本に囲まれて描かれている人物がいる。文学・医学博士で美術愛好家の
Dr.フーゴー・コラー(1867~1949)は,この肖像画の制作を1918年にシーレに依頼した。この年,コラーは,
ウィーン郊外オーバーヴァルタースドルフにある広大な屋敷に,何度かシーレ夫妻を招待している。
その滞在中にこれら水差しの素描が何枚か描かれた。この頃には,長引く戦争のため,ウィーンは荒廃しており,
必要な物資の不足も深刻化していた。この水差しの絵は,シーレの心情をよく表していると思う。 |