☆ Galerie Rudolfinum 企画展の報告 Part2 | |
○ Decadence Now!の図録 | |
私がプラハを訪問したのは,展覧会が始まって2か月近くたった頃でしたが,その時点で図録は,まだ出来上がっていませんでした。 (なんて悠長なのでしょう!)展覧会終了後,人形と一緒に一冊送ってきてくれました。 |
図録といっても英語版でしっかりした豪華な装丁の本です。開くと,右ページに大きく一作品づつの写真,左ページには,作家名とコメント (何に使われるのかよくわからず書いた私のコメントもこんなところに!ちょっとはずかし。)が書いてある贅沢なつくりで,大巨匠 メイプルソープ, キース・ヘリングも私もすべて同じ扱いです。 信じられない! |
この図録は,もちろんルドルフィヌムでも販売していますが,書店で販売すると聞いていましたので,試しに丸善岡山店で取寄せてもらっています。 「6月から売り出されるようですよ。なぜ,持ってらっしゃるのですか?」と不審がられました。1万円くらいの価格だそうです。 |
・図録 Decadence Now!の発売(Amazon)は,10月31日に延期になっています。 |
○ Decadence now!の記念に買ったお土産 | |
この展覧会の作品として展示されているのと同じものです。 たぶん,アートと商品の関係がテーマのコーナーに展示されていたと思います。 |
車にひかれてぺっちゃんこになったぬいぐるみ《Road Kill》。ちゃんと死亡診断書付です。 ミュージアムショップで販売していました。 |
○ シーレとルドルフィヌムの関係 | |
先日,昔のエゴン・シーレ展の図録(エゴン・シーレと世紀末展・1986,エゴン・シーレ展・1991)に目を通していて気づきました。 なんと,1918年5月,シーレとそのグループは,芸術家の家ルドルフィヌムで版画素描約200点を展示しているということが分りました。。 ということは,自分の意志とは関係なく,私は,シーレゆかりの会場で作品を展示できていたわけです。とても現実とは思えない! やはり,シーレが引き寄せてくれたのでしょうか。 | |
ルドルフィヌム,ギャラリーの方の入口はこちら。ブルタバ川沿いにあります。 | |
2011.6.2 |
☆ Galerie Rudolfinum 企画展 のお礼と報告 | |
11月22日~27日チェコに行きました。チェコ実滞在は3日間で,1日目はチェスキークルムロフ,2日目プラハ,ルドルフィヌムに行きスタッフの方達と会い,
3日目プラハ観光ともう一度 Decadence Now ! を観に行きました。 展覧会開催2ヶ月足らずの11月23日の時点で,来場者は4万人を超え,チェコでは,ありえないくらいの熱狂ぶりとのことでした。 私が行った時も,若い人たちでごった返していました。展示は,スケールの大きな写真作品が多く,圧倒されました。 内容は性をあつかったものなど,ストレートな表現が多いのですが,素晴らしい建物での淡々とした展示で,意義深さを感じました。 さすが,Decadenceの国,チェコです。スタッフの方達も,とても誠実で,がんばって行った甲斐がありました。 シーレはエディットと結婚直後プラハで入隊し,過酷な環境に置かれたことで,人生を振り返り,作品も一変しました。 シーレ生誕120年の年にプラハで展示できたのは、きっと神様が私に贈り物をくださったのでしょう。 これからも,できる限りシーレを作り続けていきたいものです! この1月2日で,Decadence Now!は,無事終了しました。ありがとうございました。 2011.1.17 宮崎 郁子 | |
2011.1.17 |
ルドルフィヌムは,チェコのネオルネッサンス様式の代表的建築物です。 多目的な「芸術の家」として,1885年,オーストリア皇太子(ハプスブルグ家)ルドルフ臨席のもとに開会式が行われたため,ルドルフィヌムと名付けられました。 コンサートホールは,チェコ・フィルハーモニーの本拠地となりました。第1回演奏会はドヴォルジャーク指揮で行われ, 以来,このホールはドヴォルジャークホールと呼ばれています。また,開館当初,美術館の方は,後の国立美術館の土台となる所蔵品が常設展示されていました。 チェコスロバキア共和国成立後,芸術の家としての機能は消え,議会開催場所として大改装され,1919年~1939年,下院議院が設置されました。 第2次世界大戦中には,修復作業が行われ,ナチス・ドイツの政権下,皮肉にも本来の目的である芸術の家として, ドイツ・フィルハーモニー管弦楽団が活動を行っていた時期もあります。1990~92年,元も形に近づけるよう修復され,再びチェコ・フィルハーモニーの本拠地となり, ギャラリーは,チェコの現代美術の拠点となっています。 私の人形「オーゼンとモア」は,Madnessの部屋の入口近く,森村泰昌さんの作品のすぐ傍に展示されていました。大変光栄に思いました。 | |
2011.1.17 |
◎ Galerie Rudolfinum 企画展(Group show) Decadence NOW! オーゼンとモアの2作品を出展予定 と き : 2010年9月30日~2011年1月2日 Opening time : Tuesday-Wednesday, Friday-Sunday: from 10 am to 6 pm Thursday: from 10 am to 8 pm ところ : Galerie Rudolfinum Alšovo nábřeží 12 110 01 Praha 1 ,Czech 50゚05'23.91"N 14゚24'55.72"E カレル橋東岸から450m北北東,プラハ城から1.1km東 Curator : Otto M.Urban (美術史家) リンク : Galerie Rudolfinum Decadence NOW! オーゼン (Osen) モア (Moa) |
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2010.9.26 日程変更 2010.2.19 |
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プラハ(チェコ)のルドルフィヌムは,プラハの春コンサートが開かれる音楽ホールで有名な歴史的建造物内にあるギャラリーで, 主に現代美術が展示されています。 この展覧会出品のオファーは,突然,メールでやってきました。日本人作家は,あと,森村泰昌さんとアラーキーさん。 その他,シンディー・シャーマン,メープルソープ,マッシュ・バーニーなどなど超有名どころが目白押し! なぜ私のところに,作品の貸し出し依頼が来たのかよくわかりませんが,とりあえず,出品することにしました。 キュレーターの Dr.Otto M. Urban は,主に中央ヨーロッパの Decadence を調査研究,現代美術にも造詣が深く,継続して Decadence をテーマに展覧会,出版など精力的に活動されています。 展覧会は5つのセクションで構成され,私は,[Excess of the Mind : Madness](狂気)に分類されています。 なぜ? と思いますが,きっとエゴン・シーレさんのせい! Exsess of Self: Pain Excess of Body:Sex Excess of the Beauty: Pop Excess of the Mind: Madness Excess of the Life: Death 9月29日,オープニングパーティー,演奏会などが開かれ,30日から,一般公開,来年1月2日まで,開かれる予定です。 私もオープニングに行きたかったのですが,準備が間に合わず,11月の岡山での個展を済ませて,行く予定です。 2010.9.26 宮崎 郁子 | |
2010.9.26 |