☆ 展示会のお礼と報告
   Thanks and report of the art exhibition


◎ アートイベント   Art events

  第11回 犬島時間

  今年もまた,多くの皆様にご覧頂くことができ,リピーターのかたも本当に多く,とてもうれしく思っています。 本当にありがとうございました。

 今年の犬島時間は,「長屋」と呼ばれている家の本当に小さなお台所に等身大のエディットさんを置きました。
この家は以前,アーティストの柳幸典さんが奥様を連れてお住まいになっていたとお聞きして,お台所ということで, 柳さんの奥様をエゴン・シーレの妻エディットに見立て,アーティストの妻つながりということで制作しました。
エディットさんは,いつも寂しげな顔をしているひとでしたが,この元となるシーレの原画が描かれた1918年頃には, 憂鬱さはいっそう増していたようです。

  

          展示風景

 クリムト亡き後の1918年の分離派展では,シーレはメインルームを与えられ,その成功により,注文も殺到し, 新しく大きな家に移り,以前の家は,絵画教室にするよう計画していました。 そのため,シーレは忙しくなり(もしかすると浮気をしていたのかもしれない),エディットはひとりぼっちにされることが多く, そのころ妊娠に気づいたエディットは日記の中で「この妊娠は私にとって良いことなのかしら? 子どもがいれば,私自身も彼の一部に関われるようになるなるかもしれない。この考え方は。 私が除け者にされるようになってから頭から離れない。」と書いている。
(参考文献 エゴン・シーレ ドローイング水彩画作品集 ジェーン・カリアー著 2003)

     
     椅子にすわったエディット・シーレ

2014.5.11



と き :2014年4月26日(土)~5月5日(月)
       ※4/30(水)はお休みします。
     11:00〜16:30
会 場 :犬島全域
鑑 賞 料:500円(12歳以下無料、但し大人との同伴に限る)

   Facebookの「犬島時間」でタイムリーな情報を発信しています。

  今年も参加の予定です。「椅子に座ったエディツト・シーレ」を制作中です。

2014.3.14 2014.1.19



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