☆ 展示会のお礼と報告
   Thanks and report of the art exhibition


◎  アートイベント   Art Events
   第12回犬島時間

 今年も大盛況の内,終了いたしました。毎年いらしてくださる方々, 初めて見て頂いた皆様も本当にありがとうございました。
2015.8.25

○ 会場風景

《オレンジ色の服を着てすわる少女》

 この作品は,2012年に岡山芸術回廊のために《ふりかえる少年》と対の作品として 《おどろく少女》という題名までつけて,いったん完成していた作品。 この少年少女の雰囲気が何かにとても驚いているように思え, この2体を旧内山下小学校の和室教室での展示の中心にする予定であったが, 少女の方は,なにかしっくり来なくてそのまま展示の機会もなかった。
 今年の「犬島時間」開催間近に,築200年の古民家「円応さん」での展示が決まり, このオレンジの衣装が古民家に合うと直感して,急遽顔も作り直し,雰囲気は変えず,完成度を高めた。
 また,今回は急にひらめいたと言うこともあり,シーレ本来のテーマからは離れ, 犬島のモチーフをあしらった王冠を頭上に浮かせ,自分自身でも自由に遊んでみた。

《Inujima Crown》

 《オレンジ色の服を着てすわる少女》の頭上に浮かせた王冠。
 犬島のモチーフ(煙突,精錬所跡,発電所跡,石切場,山神社,あけぼの丸(連絡船), 灯台,川埜龍三さんの巨大な島犬,猫(猫がたくさんいる) 獅子頭(犬島に毎年やってくる伊勢の太神楽))をちりばめた。
  エゴン・シーレとの融合をはかるため,2月に訪れたチェコから持ち帰った新聞を コラージュした。


《Virginia(1994)》
(Photography by Yoshihiko Hirata)

 今回は,もうひとつ隠れたテーマがありました。古民家に忘れ去られた昔の人形。 これも私自身の作で球体関節人形として最初につくったものです。
 誰にも説明しないで,縁側の端の小部屋にひっそりと展示していましたので, 見た人は,本当に少数だと思います。私も写真に撮り忘れたぐらいです。
 写真は,平田善彦さんが撮ってくださったものを掲載させて頂いております。 割れたガラスの隙間から撮られています。 この写真のおかげで永遠に忘れ去られなくて良かったと思います。 平田さん,ありがとうございました。
2015.8.25

 予 告

  第12回 犬島時間

と き :2015年4月25日(土)~5月5日(火)
       ※4/28(火)はお休みします。
     11:00〜16:30
会 場 :岡山県岡山市東区犬島全域
鑑 賞 料:500円 ※12歳以下無料(大人と同伴に限る)

  今年も参加させて頂きます。どうぞよろしくお願いします。

《Standing boy》

 この少年は,2月に開催された姫路での三人展の時に初展示しましたが, あまりにも意地悪そうな少年になってしまったので, 今回思い切って顔の表情など手直ししたので,無邪気な少年に生まれ変わりました。
 この少年がこの度の犬島・宮崎ワールドの案内人になってくれます。
2015.4.18



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